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【額装のアイデア】手塗りの額縁製作

更新日:2022年12月18日

11月半ばに岡山の『kurogane額縁』さんの額縁作りのワークショップに参加してきました。


Instagramで、定期的に開催されているワークショップの投稿などを拝見していたのですが、そこで出来上がる作品はもちろん、普段オーダー等で作られている額縁もいつもとても素敵だったので、今回思い切って友人を誘って行ってきました。


フランス額装では、額縁の中に入れるマットを作ったら、サイズが合えば市販の額縁に入れたり、軽量に簡易に仕上げる場合には、「紙額」と言ってマットをガラスと裏板で挟んだものを、紙で包んで額縁のように仕上げたりしています。


額の形に組み上げた木に、自分で塗装したり、金箔や銀箔を貼ったり、磨いたり、という作業は普段の額装作品の仕上げ時にはほとんどやっていないこと。ぜひ、本来どのようにして額縁が作られるのか、どんな材料・道具を使っているのか、などを聞いてきたいと思いました。


当日のワークショップ会場は『東岡山キリスト教会』

この日、午前中はあいにくの雨だったのですが、そこは、『晴れの国岡山』ということで、午後、教会に着いた時には、すっかり青空が広がっていました。

ご挨拶に出てこられた牧師様はとても気さくにお話ししてくださり、教会は、壁一面の大きな窓から陽が燦々と差し込む作りになっていて、開放的な印象のすてきな教会です。

窓際に用意された席に座ると、ポカポカ陽気で暑いくらいでした。


あらかじめ、私たちがリクエストしていたのは四角いはがきサイズ(友人分)と、五角形の額縁。この形で下地まで仕上げてくださっています。


下地には<弁柄>が塗ってあり、額縁は赤い状態。

さらにその下には胡粉と膠が塗ってあり、表面がざらついていい雰囲気になっています。


まずは、金箔や銀箔をのせない部分にマスキングテープを貼り、箔を載せる部分(額縁窓側の凸部分)にはのりを筆で満遍なく塗っておきます。

次に薄紙に重ねられた箔をそ〜っとつかんで(これがとっても難しい!貴重な金や銀を無駄にしちゃいけないと思い手が震えます・・・。)必要な部分に載せては箔を額縁の凹凸に綿(わた)で押さえていきます。柔らかい金や銀の箔が額縁の形通りに張り付いていきます。


箔がムラなく貼れたらマスキングテープを剥がし、外側部分にアクリル絵の具で彩色します。私が選んだのはブルーグレー。少し水で薄めて塗るのですが、紅殻の塗装に色がはじかれるので根気良く重ね塗りします。


絵の具が乾いたら仕上げにワックスを塗ります。

今回使った黒いアンティークの(?)ワックス、というのが、とっても不思議なんですが、銀箔のところに塗ると程よくくすんで茶色い影のようになり、アクリルで塗装してマットな質感だったところは使い古したような艶が出ました。



約2時間のワークショップで仕上がったのがこちら。

小ぶりの額縁なので、私は額装作品(マット)ではなく、ドライフラワー(一部アーティフィシャル)を使ってみました。


今回ご指導くださった「kurogane額縁」さん、額縁に塗る下地材料は、地元岡山産の吉備胡粉や高梁産の弁柄などを使われているそう。

日本に昔からあるものを利用する伝統的な額縁作りを継承されていることはもちろん、静かな水門湾に程近いご自宅兼工房で丁寧にお仕事されている姿がとても素敵で印象的でした。


今回、ワークショップとは別に、kukogane額縁さんの作る「額縁」に、私の作る「マット」を合わせて、着物の帯を使ったオーダーの額装作品を仕上げる、という機会もいただきました。

綺麗に額縁に収めるために、また、お客様のご希望をかなえるために、どうするのが最善か、あれこれ知恵を出しながら一緒に考えられるのはとても楽しく心強く、お互いの知識を補い合うこともできて、共同作業をする楽しさも教えていただきました。

kurogane額縁さま、本当にありがとうございました。


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