​そもそもフランス額装って何?

フランス額装というと、「フランス額装って何?」「どこがフランス(風)なの?」と日本ではもちろん、フランス人の方に聞かれたこともあります。
今、私たちがフランス額装と呼んでいるのは、フランス語の「Encadrement」です。
日本ではカタカナで「アンカードルモン」と書かれています。
日本語訳は「額に収める事」なので、日本語の「額装」と基本的には同義です。
​主にマット部分を作品に合わせて用意することを額装と呼んでいます。
 
違いは、簡単にいうと、<額装の楽しみ方>です。
日本で額装店に作品(画像はポストカードです)を持っていくと、大抵は、作品が見えるように窓を抜いた1〜2ミリ厚のマット(厚紙)に作品を固定し、ガラスと裏板で挟んで、額縁に収めます。
​↑こんな感じで重ねます。
マットの色は数十種類から選べますが、窓の形は四角が多く、45度にカットされた白い断面が作品を囲み、額縁もひと回り大きな既成サイズに合わせるのが一般的です。
それに比べて、フランスの額装作品は、飾りたいものに合わせて、色もサイズもデザインもさまざま。
自由に工夫して作られたものをよく見かけます。
グレーの方は上と同じ既成品のマット。緑の方は表面にいろがみを貼り断面に金紙を貼ったもの。
​既成品のマットのみ
​幅を広く取ったマットを重ねて
奥行きとブルーがポイント
​同じミロのヴィーナスでもこちらはウォーホルなのでモダンな配色・デザインで。
上の2種類のマットのように、断面の色や窓の奥行きを変えたり、好きないろがみや包装紙を使ったりして出来上がった、作品にぴったりのマットを、額装店に持ち込んで、そこでまたぴったりな額縁を店頭で組み立ててもらうことがフランスでは可能です。
​(日本でも自分で作ったマットは持ち込めますが、まだまだフランスに比べたら、額縁を組んでもらうのにはかなり時間もかかり値段も高いのです。)
 
また、時には額も手作りしたり、紙にペイントしたりして、額装を楽しみます。
そうやって手間と時間をかけて、自分だけの額装を、Art de vivre=生活芸術、として作り上げていく、それが、フランスの額装の楽しみ方です。

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