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執筆者の写真Yasuko Takeuchi

【お役立ち情報】化粧紙の厚みについて

この春から、オンラインレッスンの生徒さんにも、キット(厚紙と化粧紙のセット)ではなく、各自で紙類を揃えていただき、講座にご参加いただいています。

対面の生徒さんでも、ドキュモンに合わせて化粧紙を出来るだけお持ちいただいています。


そんな時悩ましいのが化粧紙(色がみ類)の選び方。

色や柄はもちろん、紙の厚みで悩まれる方も少なくありません。


基本的にはどんな厚みの紙もお使いいただく事が出来ますが、用途によって向き不向きがあります。


紙の厚みは、印刷業界などでもそうですが、画材屋さんの商品棚でも「斤量」という単位を使って表しています。[70]とか[100]とか、書いてあるんですね。




斤量、とは、原紙を1,000枚重ねた時の重さ(kg)で紙の厚みを表しているんです。


ちなみに、コピー用紙の厚みがだいたい[70]。

額装作品に使うのは、大体[100]〜[160]位がお薦めです。


フランス額装で多く使用されてきた「キャンソン・ミタント」紙。

この紙はフランスからの輸入品なので厚みは[160g]と表示されていますが、斤量に換算すると、[141]程度となります。


日本のメーカーのもので色数が多い「タント」「NTラシャ」などは[100]、「ミューズコットン」は[118]です。このあたりの[100]前後の厚みのものは、1ミリマットに直接貼る化粧紙としてよく使います。文房具屋さんでも比較的多くのお店で見かけます。

張りもあるので比較的シワになりにくいです。


1ミリマット2枚の間にスチレンボードを挟み、幅広の斜断面を化粧紙で作る、ファンタジーやペロケのような作品の場合、この斜断面は、中が空洞になり紙の持つ張りだけが頼りなので、[160]程度かそれ以上の厚みのものを使って仕上げます。

「タント」などを使う場合には、ケント紙などを使って、『裏打ち』*していただく必要があります。


教室には、今までは、フランスらしい色合いが美しい「キャンソン・ミタント」を全色在庫していましたが、最近が廃色が増え、国内在庫が品薄になってきました。

キャンソン・ミタントの代わりに、現在メインで在庫しているのは「マーメイド」です。

斤量153(白4色のみ160)、色の数は約70色で、触ると「キャンソン・ミタント」より少し硬く感じますが、同じように表面には少し凹凸があり、色合いも綺麗で、1ミリマット表面にはもちろん、斜断面にも使えます。

キャンソン・ミタント同様中性紙であることもポイントです。


紙の種類はたくさんあって選ぶのは難しいですが、参考にしていただけたら幸いです。






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