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執筆者の写真Yasuko Takeuchi

【額装のアイデア】色合わせと色の勉強について

更新日:2021年8月9日

この春から始めたオンラインでの定期講座では、事前に課題に合わせたキットをお送りするのですが、その際は生徒さんにご希望のドキュモン画像を見せていただき、化粧紙もカラーコーディネイトしてマット類と共にご用意しています。


生徒さんの方からご希望の色をピンポイントで指定してくださることもたまにありますが、基本的にはイメージだけお伺いして、こちらで何パターンかご提案して選んでいただく形がメインとなっています。


対面の場合でもそうですが、生徒さんのドキュモンに合わせて、


「こんな組み合わせはどうですか?」とご提示すると、割といろんな生徒さんに

「思いもよらない組み合わせだった。」と言われたり、

「どうやって色を組み合わせているんですか?」とか「カラーコーディネイターの資格を取れば自分で色を選べるようになりますか?」


と聞かれたりすることがあります。色合わせは皆さん悩ましいところのようです。


今日は色彩の資格と、額装への活かし方についてのお話しです。



2002年頃だったと思いますが、藤沢駅近くで「【色】を愉しむ」というような短期の講座を見つけて、受講することにしました。市民向けの文化講座でした。


この講座は、受験対策ではないので、色の名前や明度・彩度などの基本は一応学びますが、自宅のインテリアの色の構成をそれぞれが写真を撮ってきて分析したり、自分の体のパーツの色からパーソナルカラーを判定してもらい、各自のシーズンカラーに合わせた手持ちの服でプチファッションショーをする、なんていう楽しい講座内容でした。


講座終了後、「色について勉強すれば、服を選ぶ時、インテリアを選ぶ時、ヘアカラーなども、自分の思い描く印象のファッションやインテリアに仕上げられる。」そう思い、これを機会にもう少し勉強して資格を取ってみようと思いました。


資格受験用の講座もいろいろありましたが、とりあえずは本屋さんでテキストや過去問を買って独学でやってみることに。


勉強を進めていくと、色は生活にただ見た目の楽しさや華やかさを与えるだけでなく、心を落ち着かせたりワクワクさせたりなど、気持ちに働きかける効果もあることを知りました。


また、ファッションやインテリアに使われる柄やデザインの名前・カテゴリーなどもきちんと知ることができたので、色や柄を的確に表現できるようにもなりました。




【2級色彩コーディネーター】の資格は実務経験がなくても比較的取得しやすいものです。

興味さえあれば、私のように独学でも取得可能です。


色の名前や配色方法を覚えたら、洋服の柄や自宅のインテリアなどを見て検証しながら楽しく学んでいけますので、額装に興味がある方でなくても、毎日の生活の中に、例えば食品のパッケージなど、色の効果を利用して作られていると思うと、とても興味が湧く内容です。気になる方はぜひ、今更、と尻込みすることなく、資格取得にトライしてみてください。


資格を取ってからは、今までただ好みや雰囲気で合わせていた色や柄の組み合わせに、


「リビングに植物を飾るように緑色を入れる」

「部屋のアクセントに赤いモチーフを」

「気持ちを落ち着かせる青を大きく使って」


など、目的や効果を考えて色を選べるようになりました。


レッスンの中で、額装するドキュモンに合わせて化粧紙の色を選ぶ際には、「どんな風に仕上げたいのか」「どこに飾りたいのか」などを皆さんにお聞きしています。


例えば、額装作品を「お友達へのプレゼントにされたい」と言う方には、そのお友達の好きな色はもちろん、その方が自分にとってどんなイメージなのかもお聞きします。

女性らしい方であればたとえモノトーンのカードでもピンク色や花のモチーフを添えたり、多色使いのカードならその方のイメージカラーをメインで使ってみる、など、、。

そう言った好みやイメージを明確にしながら、差し上げる方やイメージに合う自分らしいコーディネートの作品に仕上げていきます。



額装作品を作る時にはドキュモンの持つ個性を生かす色選びはもちろんですが、その中でも、


自分が仕上げたいイメージ:〈ポップな、元気な、可愛い〉なのか、〈シックな、落ち着いた、オシャレな〉なのか、


誰のために:〈自分に、友達に、家族に、〉


どこに:〈自宅に、お店に、寝室に、玄関に〉


を、考えてみるとイメージがはっきりしてきます。



作品の置き場所が確定していなくても、「ここに飾ったらどうかな」「~さんにプレゼントするならこうかな」など想像を膨らませて、


『このドキュモンにはこの色が運命の色だった!』


と思えるような組み合わせで仕上がった時の嬉しさを感じていただけたらと思います。

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